ダイエー、イオンのPB商品「トップバリュ」導入
~日経新聞 2007/10/12 1 面から
ダイエーは小売りが独自に企画するプライベートブランド(PB)商品で、
3月に業務・資本提携したイオンの「トップバリュ」を導入する。ダイエーの
PB「セービング」は2008年度中に廃止する。スーパー首位のイオンと3位の
ダイエーによる巨大連合が業務面での連携を本格的に始め、食品・日用品
メーカーの値上げに対抗する。
●● イオンとダイエーが、資本・業務提携で合意したと発表したのは、
今年3/9のこと。
すでに7ヶ月が経過しています。
両社の連結売上高は6兆円超。
国内最大の流通グループです。
ただ、提携の発表当時は、ダイエー株価が上昇に転ずるなど好評価も
ありましたが、現在は、ダイエー株価もずるずると下落を続けている
ように、効果的な提携策を打ち出すことができていませんでした。
ダイエー株価
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=8263.t&d=c
これに引きずられるように、イオン株価も長期的に下落が続いて
いました。
イオン株価
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=8267.t&d=c
今回新しく発表された提携策は、プライベートブランドの統一です。
ダイエーの「セービング」を廃止して、イオンの「トップバリュ」
に統一するという策です。
セービング
http://www.daiei.bz/pb/savings/
トップバリュ http://www.topvalu.net/
現在、セービングの売上高は、200億円程度。
トップバリュは、2200億円程度。
合計して2400億円程度です。
この数字を2年間で7500億円に引き上げることを目標としています。
総売上高の10%以上をプライベートブランドにする戦略といえます。
また、イオンは今月に入ってから、矢継ぎ早に下記の発表をして
います。
銀行免許を取得しイオン銀行営業開始
中国不動産開発大手の上海上実有限公司と業務提携
日本航空と、カード事業など広範な領域で業務提携
電子マネー「WAON(ワオン)」を近畿や中部地方に拡大
これらの報道を受けて、株価は急速に反発。
半月程度で最安値から30%程度あげています。
イオンは念願の銀行業にも参入し、セブン銀行を擁するセブン&
アイ・ホールディングスとの競争の激化は間違いないでしょう。
日本の流通2強が国民の生活に与える影響は相当大きいといえます。
《関連Webサイト》イオン
http://www.aeon.info/