トリノ五輪あす開幕 トリノがさないで?
~日経新聞 2006/02/10 社会面から
冬季五輪開幕まであと1日となった9日午前(日本時間同日夜)、トリノ市内
に聖火が到着し、祭典ムードが一気に広まった。世界中から観光客が集まる
街で、関係者が心配するのがテロ対策。競技場周辺などで警備体制が本格化、
緊張した空気も流れる。イスラム教預言者の風刺漫画に対する抗議活動が
世界各地で活発化していることもあり、関係者は神経をとがらせている。
●● トリノオリンピックの開幕が、いよいよ明日に迫りました。
日本時間の明日早朝、開会式が挙行されます。
トリノと日本の時差は8時間。
トリノがAM10時に、日本はPM6時
トリノがPM
5時に、日本はAM1時
ということになります。
そのため必然的に、競技の生中継は、夜間から未明にかけての放送
となります。
オリンピックの開催機関となる17日間、寝不足が続く人が多く
なりそうです。
最近、家電量販店店頭などで、「トリノがさないで」というコピー
を目にされた方も多いと思います。
このコピーは、いくつかの家電量販店で宣伝コピーとして利用
されています。
しかし、オリンピックという文字やマークは一切目にしません。
これは、オリンピック委員会の極めて厳格な規定があるためです。
この規定を逃れるための苦肉の策が、地名を用いた上記のコピー
なのです。
商業の宣伝で、オリンピックという文字やマーク・選手の肖像を
使用できるのは、JOC(財団法人日本オリンピック協会)が
許諾した団体のみです。
そして、この許諾がおりる団体は、JOCが実施しているマーケ
ティング活動に参加した団体のみ。
要するに、JOCのスポンサー企業のみということになります。
現在のJOCスポンサーの一覧はこちら。
http://www.joc.or.jp/aboutjoc/sponsor/index.html
上記以外の企業が、商業的な宣伝でオリンピックを利用することは
禁じられているのです。
http://www.joc.or.jp/aboutjoc/marketing/noambush_win.html
JOCがこのようなマーケティング活動をして資金を集める目的を
ウェブサイトから引用します。
「オリンピックを通じて人類が共に栄え、文化を高め、
世界平和の火を永遠にともし続ける」
という理念を実現するために、
オリンピックをはじめとする国際総合競技大会への
日本代表選手団の派遣、オリンピックムーブメントの推進、
そして選手の育成・強化事業にJOCは取り組んでいます。
こうした活動に必要となる資金、専門的なノウハウ等を
ご提供いただき、JOC、日本代表選手団及び
日本のオリンピックムーブメントの推進を支えていただくため
ちなみに、個人でもこの活動に協賛することが出来ます。
最も手軽な方法としては、「チームがんばれ!ニッポン!」の会員
になるという方法です。
http://www.pia.co.jp/info/joc/main.html
年会費は3000円。
オリジナル会員ピンバッジなどの特典付です。
ご興味のある方はぜひどうぞ。
《関連Webサイト》 JOC
日本オリンピック委員会 http://www.joc.or.jp/