福田官房長官が辞任を表明、「国民の信頼失った」
~NIKKEI NET 2004/05/07 主要ニュースより
福田康夫官房長官は7日午前の閣議後の記者会見で、国民年金保険料の未納
問題をめぐり「政治に対する国民の信頼を失った」として、官房長官を辞職
する考えを表明した。小泉純一郎首相にもこうした意向を伝え、首相も了承
した。首相は直ちに後任人事の選定に入るが、福田長官の辞任は小泉政権に
とって大きな打撃となりそうだ。
●● 今日の使えるネタは、NIKKEI NETの速報からです。
過去に国民年金保険料の未納期間がある国会議員が続出していますが、
遂に、長官の職を引責辞任する人物が出てきました。
現内閣官房長官の福田康夫氏です。
小泉内閣の要とも言える福田氏の辞任は、今後の政権に大きな影響を
与えることは間違いないでしょう。
この国民年金保険料の未納問題について、議員の中からも様々な意見
が噴出してきました。
民主党代表代行の小沢一郎氏は、昨日発行された「夕刊フジ」のコラム
の中で、次のようなコメントをしています。
強制加入である(国民)年金の保険料は税金に近いものであり、
年金未納は脱税に匹敵する。単に事情を説明して『ゴメンなさい』
で済まされるような問題ではない
『未納は脱税に匹敵』という大変厳しい意見です。
おそらく、議員本人の脱税が発覚した場合、そのまま議員の職を続ける
わけにはいかないでしょう。
小沢氏の発言は、未納が発覚した議員も、それに相応しい責任を取る
べきであると受け取ることができそうです。
この小沢発言を受けたわけでもないでしょうか、本日官房長官を辞した
福田氏は、自らの責任を形にしたといえます。
一方で、党員から10名を超える未納者が発覚し、自らも厚相在任中に
未納期間があった菅民主党代表への風当たりが、今後さらに強くなり
そうです。
突如発覚した、国民年金保険料の未納問題ですが、今後の日本の政界に
大きな禍根を残すことになりそうです。
《関連Webサイト》 福田康夫オフィシャルサイト