世界の富、人口の2%、半分以上所有―国連調査
ジニ係数比較、日本、格差小さめ。
~日経新聞 2006/12/06 3 面から
国連の研究機関が5日発表した調査で、世界の成人人口の2%が家計全体の
「富」の半分以上を所有していることが分かった。地球規模で豊かさに
偏りがある実態が浮き彫りになったが、日本は世界平均や米国などに比べ
格差が小さかった。
●● 有名なパレートの法則では、世界の富の80%を人口の20%の人が
保有しているとされていました。
しかし、実態は、より偏ったものでした。
国連の調査によれば、世界の富の85%を、人口の10%の人が保有
しているということです。
そのうちで、富の51%を人口の2%が保有していました。
世界の富の合計は、1.4京円。
京は、兆の10,000倍です。
そのうちの7,000兆円を1.3億人が保有している計算になります。
一人あたりの平均はおよそ5,400万円程度。
億万長者の半分くらいの数字です。
この、上位2%のうち、37%を米国が、27%を日本が占めていると
言うことです。
人数的には、米国が4,800万人、日本が3,600万人となります。
日本の場合、総人口が1.25億人ですので、人口のおよそ28%の
の人がこの層に所属するといえます。
さらに言えば、日本人のほぼ全員が、世界の富の85%を保有する
人口の上位10%に属しているのです。
また、一人あたりの富の平均が、日本の場合はおよそ2,000万円
と世界一位の数字となっています。
ちなみに米国は1,600万円、中国は30万円、インドは13万円です。
日本は世界的に見て、極めて裕福な国であることは間違いあり
ません。
また、世界の富の99%は、人口の50%の人が保有しています。
よって、世界人口の残り50%の人は、世界の富の1%を分け合って
いるといえます。
こちら側の平均値は、43,000円。
世界人口のうち、30億人以上が、こちらの範疇に入っているの
です。
こうしてみると、景気が悪く税収が少ないからといって、ODAを
減らすような現在の傾向は、世界的に見ると決してほめられた
ものではないといえそうです。
ODAの金額自体は世界トップクラスですが、国民所得との比で見ると、
上位とはいえません。
http://tinyurl.com/ygsw74
世界一の富裕国家として、貢献できることがまだまだあるように
思います。
《関連Webサイト》国連広報センター
http://www.unic.or.jp/