DVD、VTRを抜く
AV機器の新旧交代、鮮明――昨年の国内出荷台数
~日経新聞 2004/01/27 13 面から
電子情報技術産業協会(JEITA)が26日発表した2003年の民生用電子
機器の国内出荷額は2兆1,700億円となり、前年比4.2%増加した。前年実績
を上回るのは2年連続。VTRの出荷台数をDVD(デジタル多用途ディ
スク)機器が初めて上回るなど、AV(音響・映像)分野でアナログから
デジタルへの世代交代が進んだ。
●● 音響機器において、カセットテープからCDへと移行したように、
映像機器においても、アナログ機器からデジタル機器への移行が
進んでいます。
ちょうど昨年が、新旧交代で出荷台数が逆転するという節目の年に
なったようです。
音響機器にCDが登場した当初、CDへの録音機能を持った機器は
一般に普及していませんでした。
そのため、CDからのダビング用として、カセットテープは、MD
や録音用CDに替わるまで、録音用メディアとして普及を続けて
いました。
しかし、VTRからDVDへ移行している現在、DVD録画機器が
すでに一般的に普及し始めています。
DVDプレイヤーは1万円程度から販売されていますが、DVD
レコーダーでも、5万円程度で購入できるようになってきました。
5万円弱のDVDレコーダー
CDが登場した頃と違い、DVDの場合は再生メディアと録画メデ
ィアが同一となっているのです。
その利便性は、CDよりも高いといえます。
また、近年のデジタル機器は、ネットワークに接続できる機能を
備えているため、従来の家電製品とは大きく異なる使い方ができ
ます。
今朝の日経13面にソニーのDVDレコーダー『PSX』が2月に
アップグレードされるという記事が掲載されています。
SONY PSX
ダビング速度が速くなったり、MP3再生・録音機能がついたりと
いう、かなり大幅な性能アップですが、このアップグレードが、
PSXをインターネットに接続していれば、ネット回線経由で簡単に
できてしまうのです。
このネット経由のアップグレードは、当然無料です。
デジタル製品は、購入後に商品の性能をアップグレードさせることが
可能になるのです。
現在は、まだあまり認知されていませんが、このようなメーカーの
アップグレードへの取り組みは、各社様々です。
アップグレードに熱心なメーカーもあれば、全く対応していない
メーカーも存在します。
企業の売上に直結しないアップグレードへの対応の差も、今後
消費者が商品を選ぶ際の選択肢の一つになってゆくことになる
でしょう。
《関連Webサイト》 電子情報技術産業協会