携帯回線貸し出し、ディズニーなど参入検討 ボーダフォンやソフトバンク


携帯回線貸し出し、ディズニーなど参入検討

   ボーダフォンやソフトバンク

      ~日経新聞 2006/01/11 1 面から



ボーダフォンやソフトバンクなど4社は日本で初めて携帯電話回線を他社に
貸し出す事業に乗り出す。米ウォルト・ディズニー、TBSなどがこれを
利用して携帯電話サービスへの参入を検討中で、今夏以降に異業種の
20―30社が参入する見通し。多彩な携帯コンテンツ(情報の内容)サービス
の登場が期待できるほか、通話料金でも一段の競争が起きる可能性がある。


●● 2006年は、携帯電話サービスへの新規事業者の参入や、ナンバー
   ポータビリティ制度の導入があり、携帯電話サービスが大きく変わる
   年になりそうです。


   今朝の日経で報道されたニュースは、携帯電話事業者が、携帯電話
   回線を他の企業に貸し出すサービスを検討しているという内容になり
   ます。

   今夏以降、実に20~30社が、携帯電話サービスへの参入を検討して
   いるということです。


   今年、携帯電話事業に参入する企業は、ソフトバンク、イー・アク
   セス、アイピーモバイルの3社。

   この3社と、ボーダフォンが、携帯回線の貸し出しサービスに乗り
   出す意向を示しています。

   逆に言いますと、ドコモとauだけは、貸し出しサービスに積極
   的ではないといえます。


   この回線貸し出しにより、実質的にどの企業でも、携帯電話サー
   ビスの提供が可能になります。
   これまで、3社に独占されていた携帯電話サービスに、大量の競合
   企業が、一気に参入することができるようになるのです。

   ナンバーポータビリティの導入もあり、ユーザーの移動が激化し、
   サービスの向上と料金の低価格化が急激に進む可能性が高いと
   いえそうです。


   ただ、今年11月から導入されるナンバーポータビリティ制度ですが、
   下記のようないくつかの問題が指摘されています。

    1.メールアドレスを変更することになる
    2.長期割引などが引き継げない
    3.ポイントサービスは引き継げない

   現時点で、携帯のメールアドレスはキャリアに依存したアドレスに
   なっており、携帯電話番号はそのまま利用できるものの、メール
   アドレスは、変更を余儀なくされます。

   また、長期割引や貯めたポイントなどを引き継ぐことが出来ず、
   長期間利用者は、移行をためらうケースが多くなりそうです。



   日本のADSL回線を、世界一の高品質かつ低価格なサービスに
   導いたソフトバンクが、携帯電話サービスをどのように変えて
   いくか。

   この点にも、大きく期待したいところです。



《関連Webサイト》 ソフトバンク株式会社
http://www.softbank.co.jp/