ケータイ通販急成長 昨年度売上高46%増
~日経新聞 2005/10/19 1 面から
携帯電話でインターネットに接続し買い物する通信販売市場が急成長して
いる。日本経済新聞社の「eショップ・通信販売調査」によると、2004年度
の携帯通販の売上高は前年度比46.6%増えた。いつでもどこでも使える
手軽さが20―30代の女性などから支持されている。
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●● 本日日経1面に掲載された「ケータイ通販 急成長」の見出しと
横の図から、ケータイ通販が、パソコン通販を超えたかのような
印象を受けますが、実際はそうではないようです。
ネット通販のうち、ケータイ通販がしめる割合は約10%。
90%は、パソコン通販が占めています。
金額でみますと、パソコン通販がおよそ3,000億円。
ケータイ通販が300億円という数字になります。
日経MJ紙に掲載された、ケータイ通販売上高の上位5社と各社の
ケータイ通販売上高は次の通り。
1.ニッセン
67億円
2.ゼイヴェル 45億円
3.ネットプライス 43億円
4.ファミマドットコム 31億円
5.セシール
25億円
この、トップ5社の売上高をみると、驚くべき事が分かります。
上位5社の売上高の合計は、210億円。
ケータイ通販売上高300億円のうち、上位5社が70%を占めている
のです。
現状、ケータイ通販市場は、極めて偏った市場であるといえます。
ケータイ電話でのサイト閲覧は、ケータイ会社のメニューをたどって
行うケースがほとんどであり、パソコン通販と比較して、実に狭い
選択肢の中からサイトを選んでいるのが実態です。
こうした環境から、寡占ともいえる状態が進んでいるといえます。
また、ケータイ通販上位5社は、いずれも女性向け商品の販売が
メインのサイトです。
各社とも、パソコン通販と比較して、ケータイ通販の利用者は、
平均年齢が3~5歳若いとの統計を出しています。
最も多い利用者層は、20歳前後の女性で、最もアクセスされる
時間帯は午後9時から午前3時と、利用形態をみてもかなり特殊な
市場であるといえます。
一方、カタログ通販は、売上高は7800億円と、パソコン通販の2.5倍
という規模を誇りますが、前年比の推移では、3年連続の減少と
なっています。
カタログ通販大手のニッセンなどは、いち早くパソコン・ケータイ
通販に取り組み、全体の売上を伸ばしていますが、通販最大手の
千趣会は、パソコン・ケータイ通販への取り組みが遅れ、売上高が、
前年比でマイナスとなっています。
若年層を中心に、購買動向が変化してきているのは事実です。
マーケティングに長ける通販企業でも、試行錯誤が続いている
ようです。
《関連Webサイト》 日本通信販売協会
http://www.jadma.org/