カード番号、情報流出対策、楽天が直接管理
出店側から批判
~日経新聞 2005/08/02 11 面から
楽天は7月23日に明らかになった個人情報流出に対応し、仮想商店街
「楽天市場」の顧客情報の管理体制を見直す1日発表した。顧客が
買い物で利用するクレジットカード番号を出店店舗に流さず、楽天が
直接管理する。店舗には顧客情報対策の強化を促し、セキュリティー
責任者の設置を義務づける。仮想商店街で、カード番号が出店者側に
渡らない方式は初めての試み。
“教祖”降臨―楽天・三木谷浩史の真実
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4822222829
●● 情報流出の報道以来、楽天株価の下落が続いています。
http://tinyurl.com/7lp67
今回の情報流出は、これまでのケースとはかなり異なります。
これまでのケースが、大量の情報がサーバーから盗まれている
のに対し、今回の楽天の場合は、特定の一社からの情報しか流出が
確認されていないのです。
楽天は、まだ明確な結論を出してはいませんが、今回の管理体制
の変更を見る限り、情報を提供していた企業からの流出の可能性
が高いと考えているようです。
これまで、楽天は、出店者に対して、顧客情報やカード番号情報
などを提供してきました。
これは、明確に楽天の『個人情報保護方針』に記載がありますので、
この方針に則って情報が提供される限りは問題ありません。
http://privacy.rakuten.co.jp/
ただ、問題なのは、ほとんどの利用者がこの『個人情報保護方針』
をきちんと把握している訳ではなく、楽天だから大丈夫だろうと
考えている点です。
この方針の中には、下記のような明確に記載があります。
サービス提供者に対し、[5.個人情報等の取り扱いについて]に従い、
個人情報を提供すること
(「サービス提供者」とは、ショップ、フリマの出品者、宿泊施設
またはその代理店、提携ゴルフ場など、取引の対象となる商品
または役務を提供する者をいいます。)
提供されるデータは下記と記載されています。
お客様から提供される情報
氏名(フリガナを含む)、住所、電話番号(携帯電話・FAXを含む)
電子メールアドレス、携帯メールアドレス、会社名・団体名、
部署名・役職、勤務先所在地、その他連絡先に関する情報、
ニックネーム、生年月日、性別、クレジットカード情報など、
お客様から当グループに提供される一切の情報
すなわち、楽天サイト内で入力された全ての顧客データが出店者にも
提供されているのです。
この方針には、楽天会員登録時に会員規約に同意することで、すべて
の利用者が同意していることになります。
また、会員規約の中には、下記の記載もございます。
サービス提供者における個人情報の取扱いなどにつきましては、
当該サービス提供者に直接お問合せください。
結局、出店者にわたった個人情報は、出店者の方針にて処理されて
しまうと言うことなのです。
現在、楽天に出店している店舗は一万店を超えます。
楽天に出店している店舗には、下記のルールがあります。
法人および厳選された個人事業主様のみが出店するモール
すなわち、法人であれば、厳しい事前審査などはないという現状が
あります。
今後、楽天は個人情報を出店者に提供することを停止する方向で
見直しています。
利用者にとって、こちらの方が明らかに安全であることは間違い
ありません。
《関連Webサイト》 楽天
http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=IAGIM+8Y3J1U+5WS+C2103