ネット広告代理店3社 そろって大幅増益
市場拡大で受注増
~日経新聞 2005/07/05 16 面から
インターネット専業広告代理店3社の今期業績は、いずれも大幅な経常増益
となりそうだ。ネット広告市場の拡大で各社とも受注が大幅に伸び、特に
ヤフーなど大型情報サイトへの広告掲載がけん引する。営業要員の増員や
事業拡大のための投資などで各社ともコスト負担が増すが、増収効果で補う。
インターネット広告革命―クロスメディアが「広告」を変える。
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4883351300
●● 最近、雑誌や新聞へ掲載した広告の反応が下がっているという声を
頻繁に耳にするようになってきました。
これは、特定の分野に限った話ではなく、全面的に新聞や雑誌広告の
反応率が顕著に下がってきているようです。
先日、総務省が発表された「情報通信白書」には、これらの原因を
如実に示す数字が発表されています。
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/cover/index.htm
この調査結果によれば、国民の情報収集手段の変化という項目で、
「趣味や遊びの情報」を収集するメディアとしてインターネットを
挙げた人は89%。
2位の雑誌・書籍(55%)やテレビ(36%)を大きく引き離して
います。
「ニュース」を収集するメディアとしても、1位はテレビの84%
ですが、インターネットが67%で2位となり、新聞の62%を上回る
結果となっています。
「旅行やお店の情報」の項目では、インターネットが80%と
1位を占め、2位は雑誌・書籍の50%となっています。
また、「仕事の情報」では、インターネットが62%でダントツの
トップ。
2位は雑誌・書籍の32%といった結果です。
その他、健康情報・生活情報・勉強の情報といった項目で
インターネットが1位となり、全7項目の内、ニュースを除く
6項目でインターネットが1位となっているのです。
現在、インターネットは情報収集を目的としたメディアとしては、
すでにテレビ、新聞、雑誌・書籍を抜いた状況にあるといえます。
今回記事になったネット広告会社の増収増益は、当然の結果とも
いえます。
ただ、現状、日本全体が1年間に費やす広告費の総額は、およそ
6兆円。
そのうち、インターネット広告は、2000億円程度であるといわれて
います。
広告費全体に占める割合は、たった3.3%。
毎年150%の伸びを示しているとはいえ、テレビの2兆円に対して、
ほぼ1/10の数字となっています。
まだまだ伸びしろの大きいインターネット広告。
ネット広告代理店の快進撃も、今後しばらく続きそうです。
《関連Webサイト》 サイバーエージェント社長 藤田晋氏のブログ
http://shibuya.ameblo.jp/