松坂、Rソックスが交渉権 60億円、信じられなかった
イチローさんと対戦したい
~日経新聞 2006/11/16 37 面から
米大リーグ、レッドソックスが約5111万ドル(約60億円)の入札金で独占
交渉権を獲得した西武の松坂大輔投手(26)は15日、移籍交渉を行う
代理人との打ち合わせなどのため、米ロサンゼルスへ向けて出発した。
成田空港で会見した同投手は破格の落札額に「思いもよらない額。入札金は
お世話になった球団(西武)への恩返し」などと心境を語った。
●● 松坂選手は間違いなく日本随一のピッチャーです。
プロ入り初登板の試合が、パリーグの開幕戦でもないのに全国に
生中継され、いきなり時速155kmをマークして観衆を驚かせたのが
1999年のことでした。
今でもその強烈なイメージが鮮明に残っています。
あれから8年間。
日本のプロ野球にデビューした「平成の怪物」は、「日本のエース」
へと成長し、遂に米大リーグに挑戦する事になりました。
日本での通算成績は、204試合に登板し、108勝60敗。
勝率は64.3%。
通算防御率は2.95。
投球打者数5768に対し、被安打1102、奪三振は1355という数字を
残しています。
安打を打たれるよりも多く三振を奪い、対戦打者に対する奪三振率
は、実に23%に上ります。
対戦打者の4人に1人という率で三振を奪っています。
奪三振王の印象が強い、西武の同僚西口投手でも、この奪三振率は
20%。
大リーグでこのような数字が残せるかどうか、非常に気になるところ
です。
高卒の18歳でプロデビューした松坂は、現在まだ26歳。
今後、10年以上現役で戦える期間を残しています。
すでに、大リーグで100勝を期待する声が上がっています。
今回大きな話題となった入札金の60億円は、全額が所属球団である
西武に入ります。
そのため、Rソックスは、別途松坂に年俸を支払う必要があります。
その金額は、4年間契約50億円とも6年契約72億円とも言われています。
いずれにしても、年俸は12億円程度。
月給1億円という数字になります。
現在の松坂の年俸は、推定3億円。
海の向こうにわたることにより、一気に4倍の数字に跳ね上がることに
なりそうです。
Rソックスは、松坂獲得に関して、100億円超の金額を用意している
計算になります。
100億円という数字は、西武軍の全選手を4年間雇える金額です。
Rソックスは、松坂一人を4年間雇うために、100億円を拠出した
のです。
米大リーグの開幕は4月。
早く登板シーンを見たいものです。
《関連Webサイト》西武ライオンズ
http://www.seibu-group.co.jp/lions/