ハム3連勝王手 継投、中日を完封
~日経新聞 2006/10/26 41 面から
プロ野球日本シリーズ第4戦は25日、札幌ドームで行われ、日本ハムが
中日を3―0と零封して3連勝、東映時代以来44年ぶりの日本一にあと
1勝とした。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
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●● 「後がない」
この想いが勝敗を分けているのかもしれません。
日本ハムにとって、新庄が引退を表明している今季は、まさに
後がない状況です。
もちろん来年もチームは存続しますが、「新庄のいない」日本ハム
になります。
「新庄のいる」日本ハムにとっては、今季は最後のシーズンとなり
ます。
チーム全員がラストシーズンの想いで、シーズン戦を戦い、プレー
オフを勝ち抜き、日本シリーズに進んできたのだと思います。
日本シリーズのテレビ中継でも、ほとんど1アウト毎に新庄を映し
出し、新庄のラストシーズンを演出しています。
ほぼ日本全体が、新庄を、そして日本ハムを応援しているような
状況を創り出しているといえるのではないでしょうか。
一方の中日は、52年ぶりとなる日本一目指して順調に勝ち進んで
来ました。
リーグ優勝ではなく、当初から日本一を目指してチーム作りをして
きただけあって、シーズン戦ではかなり力強い勝ち方でリーグ優勝
を手中にしています。
しかし、日本ハムに比べて、中日には、「後がない」という想いは
少ないでしょう。
おそらく、来季もほぼ同じメンバーで試合に臨むことができるで
しょうし、今季の強さを見ていると、来季のリーグ優勝も十分
期待できるといえます。
落合監督や立浪が、今季での引退を表明していれば違っていたかも
しれませんが、新庄が抜ける日本ハムの想いとは大きな差があり
ます。
この想いの差が、最後の数センチを分けているような気がしてなり
ません。
ただ、昨日の負けで、中日は1勝3敗となり、文字通り、後がなく
なりました。
どちらの想いが勝るのか。
今夜も札幌ドームでの決戦となります。
《関連Webサイト》北海道日本ハムファイターズ公式サイト
http://www.fighters.co.jp/