消費者のブランド評価 ジブリが首位に


消費者のブランド評価 ジブリが首位に

   

      ~日経新聞 2006/04/21 13 面から



消費者のブランド評価はスタジオジブリが首位――。
日経BPコンサルティングが実施した調査「ブランド・ジャパン2006」
でこんな結果が出た。自動車など日本を代表するブランドが上位に入り、
ネット関連企業も支持を広げた。(詳細は21日付日経MJに)


ジブリマジック―鈴木敏夫の「創網力」
https://www.iw-jp.com/am.php?id=406212680X


●● 日経紙面よりも詳しいデータが、WEBサイトに公開されています。
   
http://tinyurl.com/fe3bn


   消費者から見た日本のトップブランドに、トヨタやセブンイレブンを
   押えて、「スタジオジブリ」が選ばれました。

   一方、企業人から見たブランドランキングでは、スタジオジブリは、
   50位以内にさえ入っておらず、ランキング圏外となっています。

   トヨタ・ホンダ・ソニーなどは、消費者・企業人ランキングともに、
   10位以内に入っており、スタジオジブリブランドの認識が、消費者に
   偏った特異なタイプであることがわかります。


   スタジオジブリは、下記のランキングカテゴリーで1位を獲得して
   います。

     ■共感する、フィーリングが合う
     ■フレンドリー(親しみ)
     ■アウトスタンディング(卓越)

   親しみやすく、身近に感じているにもかかわらず、卓越している
   というイメージが、他のブランドにはない特色といえそうです。

   親しみやすいというカテゴリーには、コカコーラ・ミスター
   ドーナツ・サッポロ一番などのブランドが上位に選ばれています。

   一方、卓越しているというカテゴリー上位には、フェラーリ・ベンツ・
   BMW・ポルシェなどが並びます。

   この両者のカテゴリーのランキング上位にどちらもランクインして
   いるのは、スタジオジブリただ1社です。

   親しみやすさと卓越という相反するイメージを両立している、稀有な
   ブランドだといえます。


   ちなみに現在、「スタジオジブリ」のサイトは、次回作「ゲド戦記」
   一色です。
   
http://www.ghibli.jp/

   次回作「ゲド戦記」は、宮崎監督作品ですが、実は、監督は宮崎駿氏
   ではなく宮崎吾朗氏。
   宮崎駿氏の長男です。
   (プロフィールなど
http://tinyurl.com/l2uyc


   次回作「ゲド戦記」は、今年7月の公開予定となっています。




   また、この調査によって、トヨタとホンダのブランドイメージの違い
   も明確になります。

   トヨタ(総合2位)が上位に選ばれたカテゴリー

    ■品質が優れている 1位
    ■イノベーティブ(革新) 3位
    ■時代を切り開いている 4位

   ホンダ(総合5位)が上位に選ばれたカテゴリー

    ■共感する、フィーリングが合う 3位
    ■アウトスタンディング(卓越) 3位
    ■かっこいい、スタイリッシュ 7位
    ■時代を切り開いている 7位


   トヨタは、その品質が高く評価され、プリウスを筆頭に、革新の
   イメージをもたれています。

   一方で、ホンダは、共感とかっこよさがブランドイメージとして
   定着しているといえます。


   残念ながら日産自動車は、総合ランキング24位ですが、各カテゴリー
   の上位には選ばれておりません。
   業績面では、躍進していますが、特にこれといったブランドイメージ
   を出せていないと考えられる結果となっています。



《関連Webサイト》 ジブリ美術館
http://www.ghibli-museum.jp/