IT長者ら続々――金融資産、5000万円超、150万世帯
銀行なども熱い視線。
~日経新聞 2005/07/27 3 面から
日銀の金融広報中央委員会の調べによると、5000万円を超す金融資産
(現預金、株式、債券など、負債は差し引かず)を保有する世帯は全体の
約3%に達する。全国約5000万世帯のうち、150万世帯に相当する計算だ。
一億円超では0.4%の世帯になる。
●● 日本でも中流階級が減少し、欧米のように貧富の差が広がり、
二極化が進んでいるといわれて久しいですが、徐々に統計数字に
如実に表れてくるようになってきました。
平成16年の同調査によれば、金融資産を2000万円以上保有する
世帯は、全体の14%に上ります。
およそ7人に1人が2000万円以上の金融資産を保有していると
いう計算になります。
一方で、全世帯の22%の人が貯蓄を保有していないと回答して
います。
現在、日本国民が保有する金融資産の総額は1400兆円。
国民1人あたりの平均値で、1000万円強という数字になります。
しかし、統計上の中央値は、430万円。
この中央値という数字は、日本中の世帯を資産順に並べた時、
ちょうど真ん中の世帯の資産額です。
そのため、日常感覚的に得る数字に近いのは、この中央値である
といえます。
今朝の日経15面には、高年収向け専用の求人サイトがオープン
したという記事がありました。
ハイクラス求人情報 エン・ジャパン
http://consultant.en-japan.com/index_high.cfm
ほとんどの募集が会社名非公開となっていますが、年収1000万円
から2000万円クラスの求人が100件以上掲載されています。
トヨタが「レクサス」を投入したり、銀行各社が富裕層向けの
プライベートバンキングサービスを拡張したり、急速に資産家
向けの専用サービスが増えてきています。
所得格差の拡大は、時代の流れであるようです。
《関連Webサイト》 マネー情報
知るぽると:金融広報中央委員会
http://www.saveinfo.or.jp/