「コンビニで株売買」きょうから

「コンビニで株売買」きょうから

   日興とローソンが証券仲介

      ~日経新聞 2004/08/31 7 面から

日興コーディアル証券とローソンは30日、ローソン店内の情報端末を活用した
株式などの証券取引サービスを31日から始めると発表した。まず関東の直営店
(112店)で始め、9月13日には全店舗(約7800店)に広げる。会見した日興の
有村純一社長は「店舗数は全証券会社の店舗の約4倍で一般消費者が気軽に
証券投資ができる」と顧客のすそ野拡大に期待を示した。
情報端末「ロッピー」を通じて投資家が売買できるのは国内株式やミニ株式、
個人向け国債。個別銘柄の株価や株価指数をリアルタイムで閲覧できるほか、
個々の取引情報なども確認できる。

●● 今日から、関東地区のローソン店頭にある「ロッピー」で、株取引が
   できるようになります。
   全国展開は、来月中旬ということです。

   携帯電話でも株取引ができるご時勢ですが、やはり携帯の場合、
   パケット代がかかるだけでなく、動作の遅い小さな画面では、
   スピーディーな株売買には、十分対応できません。

   パソコンを使った株取引が、ロッピーを使った株取引に近いと
   いえそうです。
   ただ、人の多い店頭で、後ろに並ばれたりした場合、十分に検討
   して株取引が実行できるのでしょうか。

   今後の展開が気になります。

   今年3月、ローソン子会社であるローソンチケットが上場を目指
   しているとの報道が流れました。

   実際には、未だに上場を果たしてはいませんが、これまで、コンビニ
   の子会社が上場したことはなく、一時期話題になりました。

   このローソンチケットが、ローソンの店内端末である「ロッピー」
   を管理運営している企業です。

   2003年のチケット取扱高で、業界最大手のぴあ約600億円に対し、
   ローソンチケットが約400億円という、実は業界第2位の大手チケット
   取扱企業でもあります。

   今年1月、楽天チケットを立ち上げた楽天と提携し、コンビニ
   端末販売を中心に、インターネットや携帯電話と販売を拡大して
   います。

   業界最大手のぴあは、電話・カウンター予約に強みがありますが、
   ネットでのチケット販売では大きく出遅れていました。

   楽天とローソンチケットの提携が発表されると、ぴあは、およそ
   1ヵ月後の2月にヤフーとの提携を発表。
   「ヤフーチケット」と称して、ネットでのチケット販売を強化する
   方針を示しました。

   ただ、夏ごろとされていた「ヤフーチケット」の開設ですが、
   少し遅れているようです。

   今後、ロッピーによる株売買の反響次第で、再び業界の再編が
   始まるのかもしれません。

《関連Webサイト》 ローソン