マイクロソフト 次期OSは2006年発売

マイクロソフト 次期OSは2006年発売

   

      ~日経新聞 2004/03/31 9 面から

米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は29日にカリフォルニア州サン
ディエゴ市内で講演、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」
の次期製品を2006年に発売する方針を明らかにした。また「利用者は
我々がウィンドウズの改良を続けることに賛同している」と述べ、
欧州連合(EU)欧州委員会が決めた制裁措置に、間接的に反論した。

●● 2001年11月、マイクロソフト社のWindowsXPが発売されてから、
   早くも2年半が経過しようとしています。

   ホームユースパソコン向けのOSとして、マイクロソフト社は、
   Windows95以降、98、Me、XPと立て続けにWindowsのバージョン
   アップ版を発表してきました。
   その間隔は、最長でも95から98の3年間。

   今回のビルゲイツ氏の発言によれば、次期Windowsは、XP発売
   から5年という長い期間を経て発売されることになります。

   WindowsXPはそれまでのOSと比較して、非常に優れたOSです。
   特に、WindowsMeから乗り換えて利用されている方は、OSの
   安定性や使い勝手の良さに感心されたのではないでしょうか。

   アマゾンでもアップグレード版の評価は星4.5(5点満点)。
   ソフトウェアでのこの評価は、非常に高い評価だといえます。

   Windows98やMeがWindows95の改良版であるのに対し、Windows
   XPは、ビジネス用途向けOSであるWindows2000の後継バージョン
   に相当するため、基本的な仕様がビジネス向けOSに必要な高い
   安定性と堅牢性を持っています。

   WindowsMeとWindowsXPは、見た目は似ていますが、その中身は、
   全くといっていいほど別物です。

   Windows98やMeでは、同時に使えるアプリケーションは3個程度
   でした。
   ブラウザ・メーラー・ワードを立ち上げると動きが極端に遅く
   なり、さらにエクセルを起動しようとすると、OSがフリーズ
   するという現象がざらにありました。

   さらに、Windows98やMe搭載のパソコンは、数時間連続して使って
   いると徐々に動作が遅くなり、最後にはフリーズに至るということも
   当然のように考えられていました。

   しかし、WindowsXPの場合、上記のような問題は全くといっていい
   ほど起こりません。

   パソコン自体の性能にもよりますが、アプリケーションは10個
   程度までなら平気で動きますし、1週間くらい連続起動していても
   動作が遅くなるなどということはありません。

   WindowsXPは、ホームユースのOSとして、現時点ではほぼ完璧な
   機能と性能を持っているといえるでしょう。
   ただ1点、問題があるとすれば、マイクロソフト社の製品ばかりを
   狙ってウイルスを撒き散らす悪意の利用者に対するセキュリティ面
   ですが、これは、マイクロソフト社に大きな非があるとは言い難い
   状況です。

   2年後発売の次期Windowsでは、このセキュリティ対策が大きな目玉
   となるでしょう。

   ただ、そのためには、莫大な開発費が必要となり、当然そのコスト
   は商品の価格に転嫁されます。

   一部の悪意の利用者の為に、社会全体がマイナスの方向へ引きずられ
   ています。

《関連Webサイト》  マイクロソフト