ファミリーマート 宅配ロッカーサービス
~日経新聞 2004/02/24 35 面から
ファミリーマートは伊藤忠商事と共同で25日、店頭にロッカーを置いて
宅配物を一時預かるサービスを実験的に都内の3店で始める。自宅で荷物を
受け取れなかった客は伊藤忠が運営するコールセンターへ電話し、ロッカー
への再配送を申し込む。実験期間は3カ月の予定で、その後は首都圏などの
店舗への設置を検討する。
宅配ロッカーでは24時間、荷物が受け取れる。申込時に携帯電話の番号を
登録。荷物を受け取る際にコールセンターに電話して発信番号を通知、
1回100円の使用料を投入するとロッカーの扉が開く仕組み。
●● 現在、日本にある郵便局の数は25,000局。
一方、コンビニ大手3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリー
マート)を合計した店舗数は23,000店。
2~3年後には、郵便局よりコンビニ大手3社の店舗のほうが多くなる
と予測されています。
既に、コンビニエンスストア全体では40,000店を超えていますので、
特に都市部では、郵便局よりコンビニのほうが身近にあるという
感覚を持っている方のほうが多いと思います。
コンビニ3位のファミリーマートが今回実験的に始めたサービスは、
宅配ロッカーサービスというもの。
近年、マンションなどでは宅配ロッカーは標準装備となりつつあり
ますが、一戸建ての住宅などで宅配ロッカーを備えている住宅は
ほとんどないと思います。
最近は宅配も便利になり、かなり夜遅くまで再配達してくれる
サービスがありますが、それでも一人暮らしで多忙な人などは、
宅配便の受け取りが面倒になるケースもまだあるといえます。
宅配サービスの向上で、折角発送日の翌日に荷物が届いても、
受け取りに時間がかかっていたのでは、意味がありません。
注文した商品は、少しでも早く受け取りたいのが人情です。
利用料金が安いため、直接コンビニの売上に貢献する部分は
小さいでしょうが、顧客の満足度向上に貢献する可能性が高い
といえそうです。
東武東上線ふじみ野駅(埼玉県富士見市)には、このサービスと
同様のサービスを提供できる『スマートロッカー』という設備が
あります。
http://www.smartlifeclub.com/
これは、インターネット対応ロッカーというもので、宅配便の
受け取りだけでなく出荷や、クリーニングやDPEの注文・受け取り、
通信販売購入商品の受け取りなどに利用できるロッカーです。
こちらは、会員登録が必要ですが、ネット上で利用状況を確認
でき、登録したクレジットカードですべての決済が可能です。
利用できる場所が一駅だけというのが残念ですが、非常に先進的で
便利なサービスといえそうです。
コンビニのロッカーも、将来的にはスマートロッカーのような
サービスへと進化していくことが予測されます。
《関連Webサイト》 ファミリーマート