マイクロソフト新OS搭載 一斉に低価格サーバー
中小の需要開拓
~日経新聞 2004/01/29 11 面から
日本ヒューレット・パッカード(HP)やNECなどコンピューター各社は
28日、マイクロソフトの新型OS(基本ソフト)を搭載した中小企業専用
サーバーを一斉に発表した。外資系の日本HPとデルはOS込みで8万円台
と、パソコン並みの価格を設定。「中小・零細企業のIT(情報技術)需要
は最も高い成長率が期待できる」(デル)とみて、販売攻勢をかける。
●● 中小・零細企業でも、社内にサーバーを構築することが当たり前の
時代になりそうです。
2/2、マイクロソフトから新たに発売される新型OSの名称は、
『Windows Small Business Server 2003 日本語版』というものです。
名称のとおり、ホームユースや単体で利用するパソコン向けのOS
ではありません。
社内LANなど、複数台のコンピュータがある環境で、ネットワーク
に繋がった他のコンピュータにファイルやデータ等を提供するコン
ピュータ(サーバー)向けのOSです。
サーバー向けOSは、当然ですが、パソコン向けのOSよりも
数段、耐久性と信頼性が高く、処理速度が高速であることが要求
されます。
来週発表されるマイクロソフトの新OSも、パソコン用OSの
WindowsXPよりも性能・価格ともに数段上のものになっています。
マイクロソフトが発表しているSmall Business Server 2003の価格は
110,000 円。
オンラインショップ、アマゾンの予約価格でも72,720円です。
アマゾン
WindowsXPの数倍という高価なOSです。
しかし、このSmall Business Server 2003が、サーバー機器込みで
日本HPから88,000円で発売されます。
HPダイレクト
サーバー機器も、インテルのセレロン2GHzを搭載し、1000Mbps
(ギガビット)のネットワークに対応したもの。
HPのウェブサイトで、68,000円で販売されている商品です。
普通に考えれば、サーバー機器+OSで十数万円はします。
6/30までの期間限定価格ということですが、超破格の価格設定である
ことは間違いありません。
サーバー導入費が10万円を切ることは、中小企業にとって大きな
朗報といえます。
マイクロソフトは、無償OSリナックスにサーバー市場を奪われる
前に、メーカーと組んで強力な先手攻撃をしかけてきたようです。
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