DVD記録・再生機 現行・次世代に対応

DVD記録・再生機 現行・次世代に対応

   NEC、低コストで生産

      ~日経新聞 2003/12/19 11 面から

NECは18日、現行DVD(デジタル多用途ディスク)と次世代DVDの
両方に映像などのデータを記録、再生する機器を低コストで生産できる
技術を開発したと発表した。現行DVDは赤色レーザー、次世代規格は
青色レーザーを使うが、一つのレンズで両方をディスクに照射できるよう
にした。新旧DVD記録装置はパソコン用ドライブなどとして2005年を
めどに商品化する。

●● 今冬のボーナス商戦では、薄型テレビとDVDレコーダーという
   2大デジタル家電商品の売れ行きが好調のようです。

   ボーナスの支給額が数年ぶりに上昇に転じたこともあり、家電
   量販店はここ数年なかった活況に沸いています。

   ただ、DVDレコーダーを購入する際、現行DVDの規格を知り、
   その将来性を考慮して選定する必要に迫られます。

   現行のDVD録画ディスク形式には、次の5種類があります。

      ■DVD-RAM
      ■DVD-R
      ■DVD-RW
      ■DVD+R
      ■DVD+RW

   当初、ベータとVHSの2種類に分かれていたビデオテープ形式と
   似たような状況になっています。

   DVDレコーダー大手4社の採用規格を比較してみると、

    パナソニック DVD-RAM・DVD-R
    東芝 DVD-RAM・DVD-R・DVD-RW
    パイオニア DVD-R・DVD-RW
    ソニー DVD-R・DVD-RW・(DVD+RW)

   非常に複雑になっていますが、DVD-RAM陣営のパナソニック・
   東芝とDVD-RW陣営のパイオニア・ソニーと見るのがわかり易い
   と思います。

   現状、最も多く採用され、メディアの価格がこなれてきているのは
   DVD-R形式です。
   上記大手4社、すべてのメーカーの製品で録画が可能です。

   ただ、このDVD-R規格は一度しか録画できないメディアであり、
   何度も書き換えをするためには、DVD-RAMもしくは、DVD
   -RWを利用する必要があります。

   現在、パソコン用のDVD記録装置では、DVD記録形式5種類
   すべてに対応した製品がすでに開発され販売されています。

   そのため、1年程度待てば、映像用DVDレコーダーも5種類
   すべてに対応したものが商品化される可能性は高いでしょう。
   この結果、現行DVD規格の規格争いは、VHS対ベータのような
   争いにはならないことが予測されます。

   ただ、ユーザーは、5種類の規格を使い分ける必要性がないため、
   おそらく自然に選ばれたひとつの規格に収束していくことになる
   でしょう。

   現状、出遅れたソニー陣営のDVD-RWよりもDVD-RAM
   形式のほうが優勢です。

   ソニーはこのまま、ベータの二の舞になってしまうのでしょうか。

《関連Webサイト》  amazon.co.jp DVDレコーダーストア