ネットで雑誌楽しむ ヤフーやマイクロソフト
~日経新聞 2008/05/30 15 面から
ヤフーは6月から20誌以上の雑誌記事をインターネットで楽しめるサービスを
始める。雑誌の掲載記事に加え、各誌がネット向けに企画した記事などを無料
で閲覧できる。マイクロソフト日本法人(東京・渋谷)も29日から、マガジン
ハウス(同・中央)と組み人気雑誌を無料で閲覧できるようにした。雑誌販売
が低迷する中、集客力を持つ大手ポータル(玄関)サイト主導による連動
サービスが広がりそうだ。
●● マイクロソフトによるヤフーの買収は頓挫することになりましたが、
利用者側から見ると、両社が競合していた方が、両社のサービス
合戦により、享受できるものが増えそうです。
今回発表されたのは、ネット上で市販の雑誌が無料で閲覧できる
サービスです。
マイクロソフトとヤフーが、ほぼ同時期に、サービスを開始する
ことになるようです。
ただ、対象となる雑誌が、両社で異なります。
マイクロソフトのサービスは、昨日より公開されています。
MSNマガジンサーチ
http://magazine.jp.msn.com/
マイクロソフトはマガジンハウスと提携したようです。
現在は、TarzanとHanakoのバックナンバーが無料で閲覧できます。
バックナンバーは、2007年の10月号から2008年の4月号までが公開
されています。
最新号を除く、過去半年分程度が閲覧できるようです。
雑誌の中身は、専用のビュアーによって閲覧できます。
サイズの関係で、画面でそのまま読むことは難しいですが、拡大
しながら閲覧することで、十分全文を読むことが可能になります。
これが無料というのは、利用者にとっては嬉しいですね。
しかも、このビュアーを使うと、雑誌内の全文検索が可能になり
ます。
通常の雑誌では不可能な全文検索が、デジタル化されることで容易に
なります。
実際にこの雑誌を購入していても、後日、バックナンバーから、
気になった記事を探すような場合には、利用価値が高いと思います。
ただ、現状、マイクロソフトで閲覧できる雑誌は2誌になっています。
一方、ヤフーのサービスは6/23から開始されるようですが、閲覧できる
雑誌は22誌。
DIMEやBRUTUSなどの有名誌も含みます。
ヤフーは雑誌数で10倍と、マイクロソフトに圧倒的な差を付けて
サービスを開始することになるようです。
おそらく、マイクロソフトも、雑誌数増へと力を注ぐことになる
でしょう。
また、売上げの減少に悩む、雑誌業界にとっても、コンテンツの
2次利用に繋がるネット配信は、悪い話ではないようです。
欲を言えば、ヤフーの通常の検索から、雑誌のコンテンツも検索
できるようになると、より利用価値が高まると思います。
技術的な進化を期待したいですね。
《関連Webサイト》マガジンワールド | 出版社マガジンハウス
http://magazineworld.jp/