トヨタ「MR―S」生産中止へ 日産「スカイライン」刷新


トヨタ「MR―S」生産中止へ 日産「スカイライン」刷新

   トヨタ、スポーツ車に幕、排ガス規制で市場縮小。

      ~日経新聞 2006/11/21 13 面から



トヨタ自動車は20日、スポーツ車「MR―S」の生産を来年7月で中止すると
発表した。トヨタは2002年から「スープラ」「セリカ」の生産を順次中止して
おり、これでトヨタブランドのスポーツ車はすべて姿を消す。


●● およそ10年ほど前、自動車メーカー各社がスポーツカーの販売を
   競っていたような時期がありましたが、今では隔世の感があります。


   自動車の排ガス規制や、環境対策への取り組み重視により、自動車
   メーカー各社は、より燃費が良く安全性の高い車作りへとシフトして
   きています。


   今回、生産中止が発表された車種は、トヨタMR-S。

   
http://toyota.jp/mr-s/

   1999年に発売された2シーターのオープンスポーツカーです。


   トヨタは生産中止を前に、限定1000台の特別仕様車を発表しています。

   
http://toyota.jp/mr-s/sp/

   さすが、商魂たくましいトヨタといえますが、今後はプリウスなどの
   エコカーなどに力を注ぐ考えのようです。


   同じ日の今日、日産はスカイラインのフルモデルチェンジを発表しま
   した。

   
http://www2.nissan.co.jp/SKYLINE/SPECIAL/top.html

   日産お得意のブログによる販促もすでに始まっています。

   
http://blog.nissan.co.jp/SKYLINE/


   新型のスカイラインは、旧型に比べて燃費を10%向上させていますが、
   エンジン音を改善するなど、スポーツカーの要素を高めた改良が施さ
   れているようです。

   WEB上でも、「クルマは、ときめくためにある」と題して、渡辺謙の
   インタビューを掲載していますが、クルマを馬に例えるなど、人間の
   感覚的な部分へ訴えたいという日産の想いが感じ取れます。

   3シリーズが価格的に競合するBMWの「駆けぬける歓び」を意識した
   内容になっているといえます。


   日産・ホンダはトヨタとは異なり、スポーツカーの販売を続けていく
   ようですが、一時期と比べて車種は激減しています。

   日産の場合、ほぼフェアレディZのみ。
   スカイラインが、その範疇にはいるかどうかといったところです。

   スポーツカーの印象が強いホンダでも、今ではS2000のみ。


   環境意識の高まりとともに、今後、自動車レースなどの開催についても
   議論されるようになってくるのでしょうか。


《関連Webサイト》EICネット:環境情報案内・交流サイト
http://www.eic.or.jp/