マイクロソフト、再生ソフトから定額制音楽配信
1月にも
~日経新聞 2006/09/29 11 面から
マイクロソフト(MS)日本法人は28日、定額聴き放題の音楽配信サービス
を同社製の音楽・映像再生ソフトからインターネット経由で簡単に利用
できるようにするため、音楽配信関連企業と交渉していることを明らかに
した。来年1月にも発売するパソコン向け新基本ソフト(OS)に標準搭載
する再生ソフトは著作権管理技術を備えることから、新OS発売に合わせ
定額サービス利用の実現を目指す。
Apple
iPod nano 4GB シルバー
https://www.iw-jp.com/am.php?id=B000FSEKPS
●● マイクロソフトの事業欲は止まるところをしりません。
音楽配信事業への進出も進んできました。
マイクロソフトは、年内に携帯音楽プレーヤーを発売します。
その名も「Zune(ズーン)」
http://www.comingzune.com/
これと同時に、インターネット音楽配信「ズーン・マーケット
プレース」も始めます。
配信曲数は数百万曲。
明らかにiPodに対抗した事業進出といえます。
そのうえ、次期OSのWindowsVISTAには、アップルのiTunesに相当する
楽曲管理ソフトを標準搭載し、ユーザーの囲い込みを進める戦略の
ようです。
ブラウザやオフィスソフトであっという間に世界シェアを奪った
ときと同じ方法です。
パソコンのOSで圧倒的な世界シェアを持つマイクロソフト。
同社が進出したソフト関係の事業は、ほぼ間違いなく一定の成功を
収めることができます。
これまでのケースでは、ほぼ数年で、トップシェアを奪ってきました。
特に、今回のようにOSの入替が進む可能性が高い状態では、VISTA
の仕様や性能の把握という面において、マイクロソフトに圧倒的な
アドバンテージがあります。
OSと強固に連携したソフトを開発し、利便性を求めるユーザーの
ニーズに最も応えられるのは、間違いなくマイクロソフトです。
新しいOSに、デフォルトで入っているソフトは、もちろんすべて
マイクロソフトのソフトです。
他社のソフトは、自力でインストールする必要があります。
現在、iPod+iTunesで世界シェア1位のアップルも、うかうかは
していられない状況が迫りつつあります。
ただ、シェアトップのマイクロソフトもいろいろな面で、強い
危機感を持っているようです。
同社の売上高の1/4を占めるオフィスソフトの市場が侵食され
はじめています。
オープンソースとして開発され、無料で利用できるオフィスソフト
の性能が上昇し、多くの部分で、MSオフィスと高い互換性を持つ
ようになってきています。
http://ja.openoffice.org/
また、中国のソフトメーカーであるキングソフトが、インター
フェイスをほぼ同じにした互換ソフトを中国国内で発売し、
圧倒的な低価格でシェアを高めています。
近日中に日本語版が発売されるようです。
http://www.kingsoft.jp/office/
さらに、グーグルがオフィスソフトをWEB上で無料で使えるように
公開を進めています。
マイクロソフトにとってドル箱だったオフィスソフトに、大きな
脅威が迫っているといえます。
果たして新たに進出する音楽配信事業では、どのような成果を
上げることができるのか。
WindowsVISTAの発売とともに、新たな競争が幕を開けます。
《関連Webサイト》 WindowsVISTA
http://www.microsoft.com/japan/windowsvista/default.aspx