フラッシュ搭載パソコン ソニー、来月3日発売
ソフト起動、3-6倍速く
~日経新聞 2006/06/28 13 面から
ソニーは二27日、文庫本サイズの小型パソコン「バイオ タイプU」で
半導体のフラッシュメモリーを搭載した新製品を7月3日に発売すると発表
した。記憶装置にハードディスク駆動装置(HDD)ではなくフラッシュを
搭載したパソコンを出すのは、国内大手メーカーで初めて。海外では韓国
サムスン電子が6月上旬に韓国でフラッシュを採用した機種を発売している。
SONY
VAIO UX50
https://www.iw-jp.com/am1.php?id=B000FT849K
●● 次世代型ともいえるパソコンが市販されることになりました。
この機種の最も大きな特徴は、記憶装置にハードディスクではなく、
フラッシュメモリーを利用していること。
SDカードや、USBメモリーなどに使われるフラッシュメモリーが、
ハードディスクの代わりに使われています。
メリットはいくつかあります。
まず、データの読み取り速度がハードディスクに比べて数倍速く
なります。
一般的なパソコンは、データをハードディスクに保存し、使用する
ときにはメモリーに取り出して読み書きします。
これは、ハードディスクのスピードが遅いためです。
速度の速いメモリーで処理することにより、パソコンの動作を速めて
います。
このような構造になっているのは、容量あたりの金額で、ハード
ディスクが安く、メモリーが高いためです。
費用に糸目をつけない場合には、ハードディスク全体をメモリーに
してしまえば、格段のスピードアップが図れます。
これを実現してしまったのが、今回発売される新商品です。
パソコンに使われているメモリーと今回搭載されたフラッシュメモリー
は、厳密には異なるものですが、原理は上記の内容になります。
フラッシュメモリーの大容量化と低価格化が進んだために実現した
商品といえます。
また、フラッシュメモリーは、ハードディスクに比較して、衝撃や
振動に強く、消費電力も少ないです。
そのため、ノートパソコンなど、持ち運びされる商品には非常に向いて
いるといえます。
SDカードやUSBメモリーは、落としたくらいでは何ともありませんが、
ハードディスクを落としてしまうと、簡単に壊れてしまいます。
今回の商品に搭載されたフラッシュメモリーの容量は16GB。
昨今の一般的なノートパソコンのハードディスクの容量は40-60GB程度
ですので、やはり容量は少なめといえますが、それを補うメリットは
多数あります。
ソニーのWEBサイトには、マイクロソフトのアウトルックの場合、起動
に約9秒かかっていたものが、およそ6倍となる1.5秒に短縮されると
記載されています。
また、バッテリー駆動時間も13%向上するようです。
さらにこの機種は、ワンセグチューナーを搭載。
液晶テレビのシェアを復活させたソニーが元気になってきたようです。
《関連Webサイト》 VAIO
| type U
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/UX1/