阪神株が反落、高値警戒で11日ぶり
個人投資家、利益確定売り
~日経新聞 2005/09/30 17 面から
村上世彰氏の投資ファンドによる株式大量取得が明らかになった阪神電気
鉄道株は29日、11日ぶりに反落した。終値は前日比115円安の930円。傘下
のプロ野球阪神タイガースの活躍による業績拡大期待や村上ファンド登場
に伴う思惑人気から、株価は10日間で2.1倍に跳ね上がっていた。
日めくり
阪神タイガース 2006年度 カレンダー
http://www.iw-jp.com/am.php?id=4777427315
●● またまた村上ファンドは、莫大な利益を上げそうです。
阪神タイガースの優勝に加えて、村上ファンドの投資が判明した阪神
鉄道株は、ここ数日のうちに、異常なほど買われました。
騰落率は、たった10日間で2倍を超えています。
チャートを観ても、その異常さがよくわかります。
http://tinyurl.com/covjo
しかし、昨日の取引では、一旦ストップ高となる1240円にまで
上げた後、急反落に転じました。
1日の取引内での株価高低差は400円近くに及びます。
900円台の株式の株価が、1日で400円も乱高下したことになります。
間違いなく、異常な状態にあります。
今朝も同社の株価はすでに下げており、急激な高騰の調整がすむまで、
しばらくは下落傾向が続きそうです。
9/27に、阪神電鉄株式の大量保有が明らかになった村上世彰氏率いる
M&Aコンサルティングは、その反響の大きさに答えるため、同社
ホームページで、異例ともいえるコメント発表をしています。
http://www.maconsulting.co.jp/
そのコメントの中で、M&Aコンサルティングが訴えているのは、
同社の目的が、「株主価値向上」にあるという点です。
M&Aが投資する企業は、「株主価値」が低いと考えられる企業に
絞られています。
M&Aは、株主価値が低い企業の株式を買取り、株主としての発言権を
得てから、株主価値の向上のために施策を、取締役会に訴えていき
ます。
M&Aの狙い通り、株主価値が向上した場合、同社の投資した資金は
価値が向上して還ってくることになります。
こうした点から観ると、M&Aは、いわば、無料の株価コンサル会社
だといえます。
報酬は、成功報酬で、企業が払う金銭ではなく、株価価値向上の成果
として発生するものになります。
現在、これまでの実績から、M&Aが投資した企業は、それだけで
株価が上がるような状態になっています。
取締役会にとっては、厳しい要求を突きつけられることもあり、怖い
存在といえるのかもしれませんが、株主や企業にとっては、極めて
ありがたい存在といえます。
阪神電気鉄道に対して、どのような提案がなされていくのか。
非常に興味深いところであります。
《関連Webサイト》 阪神グループホームページ
http://www.hanshin.co.jp/