フジテレビジョン、巨人戦生中継を中止


フジテレビジョン、巨人戦生中継を中止

   

      ~日経新聞 2005/09/22 13 面から



フジテレビジョン 24日に予定していたプロ野球巨人戦の地上波での生中継を
取りやめると発表した。視聴率をにらんで通常番組を優先。人気低迷が深刻な
巨人戦は深夜のダイジェスト番組にして、生中継はBS(放送衛星)とCS
(通信衛星)放送に振り向ける。



●● フジテレビでの生中継が中止された時間帯に放送される番組は、下記の
   番組。

     19:00 脳内エステ IQサプリ
     19:57 めちゃ×2イケてるッ!

   特別な番組というわけではなく、通常の番組を通常の時間帯で放送
   する方を選択したことになります。

   先週には、日本テレビも、10月放送予定だった巨人戦4試合の生中継
   を中止することを発表しています。


   9/6の日経新聞に掲載された、各球団ナイターの地元視聴率は下記の
   ようになっています。

     楽天戦=仙台地区   16.0%(11試合)
     阪神戦=関西地区   15.8%(58試合)
     SB戦=北九州地区  14.8%(53試合)
     中日戦=名古屋地区  14.0%(55試合)
     広島戦=広島地区   12.5%(55試合)
     日本ハム戦=札幌地区 11.4%(19試合)
     巨人戦=関東地区   10.4%(118試合)

   この数字を見る限り、チームの強弱と野球中継の視聴率とは、必ずしも
   比例するものではありませんが、巨人戦の人気の低さが目立ちます。
   放送回数が圧倒的に多いだけに、視聴率低下の影響は大きいと
   いえます。

   特に、巨人が優勝戦線から離脱した8月には、巨人戦のナイター中継
   月間視聴率が、関東地区で平均7.2%となり、過去最低を更新して
   いる状態です。

   このような人気の低下の影響で、当然、球場に観戦に行くファンの数も
   減り続けています。
   20日に東京ドームで行われた巨人―ヤクルト21回戦の入場者数が
   33,378人にとどまり、同ドームの巨人主催試合では開場以来最低
   となりました。
   運営会社である東京ドームの株価は、巨人が優勝戦線を離脱した夏場
   以降、徐々に値を下げ、ここ2ヶ月程度、停滞したままの状態です。
   
http://tinyurl.com/82tkr


   一方、昨日、2位の中日に快勝し、マジックを6にした阪神。
   ファンのフィーバーはすでに1ヶ月前から始まっており、関係銘柄
   の株価は極めて好調です。

   阪神百貨店の株価が、今月に入ってから急騰を続けています。
   
http://tinyurl.com/8yhgc
   およそ1ヶ月で1.5倍近い株価になりました。

   阪神電気鉄道も同様の高騰ぶり。
   
http://tinyurl.com/dntwl


   チームの成績の影響もありますが、大きく明暗を分ける結果になって
   います。

   半年に及ぶペナントレースで、早々に優勝戦線を離脱したとき、
   ファンの熱が冷めるのは当然のことです。

   長らく優勝戦線を離脱する経験が少なかった巨人には、「強い」
   こと以外で人気を集めるノウハウが欠けているといえるのかも
   しれません。



《関連Webサイト》 フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/