いじめ加害者特定「難しい」―対策提言、教員ら苦悩
~日経新聞 2006/11/30 42 面から
いじめ解消の第一次的責任は教員にある――教育再生会議(野依良治座長)
が29日発表した「いじめ問題への緊急提言」を、現場は複雑な気持ちで受け
止めた。いじめを絶対に許さないという提言のメッセージに理解を示しながら
も教員らは「加害者の特定が難しい」「限界までやっているのに懲戒処分
とは」と苦悩をにじませた。
●● 内閣が日本の教育を改革するために設置した教育再生会議には、
こちらのような錚々たるメンバーが名を連ねています。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kousei.html
ノーベル化学賞を受賞した野依良治氏を座長とし、張トヨタ会長、
小宮山東京大学総長、渡邉ワタミ社長、浅利劇団四季代表など各界
からトップクラスの有識者が参加しています。
昨日の教育再生会議で発表された「いじめ問題への緊急提言」は、
こちらになります。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/dai3/3gijisidai.html
提言は8つからなりますが、そのうちの2つを下記に掲載いたします。
学校は、子どもに対し、いじめは反社会的な行為として
絶対許されないことであり、かつ、いじめを見て見ぬふりを
する者も加害者であることを徹底して指導する。
教育委員会は、いじめに関わったり、いじめを放置・助長
した教員に、懲戒処分を適用する。
いじめに対してこれまでよりも強い姿勢で臨む必要があることを
訴えています。
いじめによる自殺予告などの影響もあり、急速に社会的な問題として
取り上げられることが多くなったいじめ問題ですが、政府が対策に
乗り出す姿勢を見せたことは大きな意味があるといえます。
昨日、テレビ朝日系列で放送されたオーラの泉でもこのいじめ問題が
取り上げられていました。
http://www.tv-asahi.co.jp/aura/
出演者の江原氏は、次のような発言をしていました。
子供は社会の鏡
現在の子供を取り巻く社会環境が子供たちを乱している
大人社会のいじめをみて子供たちが真似をしている
美輪氏の発言は下記のようなものでした。
いじめは犯罪行為
いじめという言葉は軽すぎる
恐喝・暴行・窃盗などの犯罪行為である
そして、お二人からの提言は下記のような内容でした。
いじめは完全な悪であることを知り、恥を知るべき。
ばれなければいいという行為をしてはいけない。
いじめ・談合・詐欺など
良心に従って誠実に行動すべきである。
最後にフランスの詩人ルイ・アラゴンの言葉を引用させていただきます。
教えるとはともに希望を語ること
学ぶとは誠実を胸に刻むこと
《関連書籍》二十一世紀に生きる君たちへ
司馬 遼太郎
https://www.iw-jp.com/am.php?id=4418015043