「富裕層資産」213兆円。2年で50兆円増
~日経新聞 2006/09/06 面から
1億円以上の金融資産を持つ富裕層の資産が急拡大していることが野村総合
研究所の調査で分かった。2005年の金融資産額は213兆円。03年時点と
比べて2年間で50兆円増えた。景気回復による株高が追い風となり、
金融機関のビジネスチャンスが広がった。
ダ・ヴィンチ・コード
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http://www.iw-jp.com/am.php?id=4903483339
●● 日本でも富裕層の拡大が現実のものとなっているようです。
データの詳細はこちらに掲載されています。
http://www.nri.co.jp/news/2006/060905_1.html
NRIの調査では、金融資産1億円以上を富裕層と定義しています。
2003年から2005年の2年間において、富裕層は約78万世帯から約86万
世帯へと10%増加しました。
一方、富裕層の資産総額は、2年間で163兆円から213兆円へと30%
増えています。
世帯数の増加を大幅に上回る数字といえます。
全世帯数の2%に満たない富裕層の資産が大幅に拡大しつつあることを
示しているといえそうです。
全世帯数のおよそ77%を占める金融資産額3,000万円未満のマス層の
場合、世帯数・資産額ともにここ2年間で微減しています。
しかも、マス層の世帯数や金融資産額の減少は、NRIの調査結果を
見る限り初めてのことです。
一方で、金融資産額3,000万円以上のすべての層において、世帯数・
金融資産額ともに増加しています。
マス層から抜けて、金融資産額を増やしている世帯が徐々に増加して
いることは間違いないようです。
特に、金融資産額3,000万円以上5,000万円未満の「アッパーマス層」
は、ここ2年間で88万世帯も増加しています。
金額的に、退職金を受け取った団塊世代が徐々にこの層へ移動する
ケースが多いと考えられます。
今後しばらくは、このような傾向が続きそうです。
日本の金融機関も、このような富裕層を対象にした専用のサービスを
開始するなど、すでに競争が始まっています。
富裕層ビジネスが、今後数年間で急速に発達することになるでしょう。
ただ、データを見る限り、貧困層が拡大しているような統計には
なっていません。
ここ2年間では、多くの人が富める方向へ進んだといえそうです。
《関連Webサイト》 野村総合研究所 http://www.nri.co.jp/