プロ野球選手会がスト議決
統合凍結を要求
~日経新聞 2004/09/07 1 面から
労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は6日、
神戸市内で臨時運営委員会を開催し、オリックスと近鉄の球団合併を
1年間凍結することなどを要求し、受け入れられない場合はストライキ権を
行使することを決めた。ストライキは11日以降、9月中の毎週土日すべての
公式戦で行われる予定。決行されれば、日本プロ野球史上初となる。
イチロー×北野武キャッチボール
http://www.iw-jp.com/am.php?id=483560069X
●● ペナントレースが佳境に入ってきたこの時期に、日本プロ野球界は
大変な事態に陥っています。
先月18日、日本テレビが放送した巨人―ヤクルト戦の視聴率が、
巨人戦のナイター中継史上最悪の5.0%であったと報道されました。
この巨人戦の前、フジテレビ生中継で放送した五輪野球の日本・
オーストラリア戦は午後5時からという時間帯にもかかわらず、
12.6%という視聴率を記録していますので、野球自体の人気が
低下しているわけではないようです。
しかも、この日、巨人戦の裏でテレビ東京が放送したアニメ「テニス
の王子様」の視聴率が7.5%。
天下の巨人戦が、テニスのアニメに、視聴率で惨敗するという、
数年前には考えられなかった事態が起こったのです。
今日現在、プロ野球・セリーグの首位打者をすぐに言える人は少ない
のではないでしょうか。
現在、セリーグの首位打者は、広島東洋カープの嶋重宣内野手です。
昨年まで、一軍での活躍はほとんどない選手ですので、名前をご存知
の方自体が少ないかもしれません。
ちなみに2位は、同じく広島のグレッグ・ラロッカ内野手。
パリーグの首位打者になると、さらにご存知の方は減ると思います。
(ダイエーの松中選手)
一方、海の向こうで、イチローがどの程度の打率を維持しているかを
ご存知の方は多いと思います。
さらに、あとヒット何本で大リーグの年間安打記録に並ぶかまで
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここ数年のうちに、プロ野球をめぐる状況は一変しています。
絶大な人気に支えられてきた日本のプロ野球は、大きな岐路に立た
されています。
人気稼業であるプロスポーツは、ファンが離れてしまったら終わり
です。
オーナー会と選手会のもめ事を、ファンはどのような気持ちで
眺めているのでしょうか。
《関連Webサイト》 日本プロ野球選手会 http://jpbpa.net/