無駄省け 言ってた上司 省かれる

無駄省け 言ってた上司 省かれる

   サラリーマン川柳100編

      ~日経新聞 2004/02/17 社会 面から

第一生命保険は16日、毎年恒例の「サラリーマン川柳コンクール」の入選作
100編を発表した。17回目の今年は中高年層の応募が例年より増えたほか、
「やめるのか 息子よその職 俺にくれ」など不況が長引く世相をテーマに
した作品が相変わらず多かった。
「ごみ出しを 忘れて会議 上の空」「家事分担 それパパこれパパ ママ
はどれ?」など、家庭での立場が弱くなりつつある中高年男性の現状を嘆く
作品が目立った。

●● 毎年恒例となったサラ川ことサラリーマン川柳の入選作品が発表
   されました。

   応募総数は23,525句。

   入選作品は、1/230という難関をくぐり抜けた精鋭ぞろいです。

   第一生命のホームページ上では、入選作品100編がすべて公開されて
   おり、誰でも参加できる人気投票が実施されています。

    http://event.dai-ichi-life.co.jp/senryu/index2.html

   投票するだけで、プレゼントが当たる抽選にも参加できるようです。

   日経記事で紹介されている『無駄省け 言ってた上司 省かれる』を
   読んだとき、近著会社にお金が残らない本当の理由』の一文を
   思い出しました。

『会社にお金が残らない本当の理由  岡本 吏郎 (著)・フォレスト出版

     会社がうまくいかなくなるとよくやるのは、いらない
     電気を消すとか、文房具の購入を控えるなどの手段です。

     戦略のない節約は本当に悲劇的です。チビチビした節約は
     単に組みしやすいところをいじめているだけの行為です。
     「節約しろ!」と怒鳴られ、暗いところで仕事をする社員
     だけが犠牲者です。社長は努力もしていません。

   こうした節約に執着している企業は少なくありません。
   東証1部に上場している企業でも、こうした節約を第一に推し進め、
   他の重要な経費や、最も大切な社員の労働時間を無駄にしている
   ケースが多々あります。

   多くの社員がこのような節約がいかに無駄な作業であるかに気が
   ついています。
   しかし、節約を強制する管理職は、他の手段を講じることを放棄し、
   誰でも思いつく簡単な節約術に貴重な時間を割いているのです。

   この著書は、会社のお金に対する考え方を一新させてくれます。
   顧問税理士さんに任せていたのでは、この知識は手に入らないで
   しょう。
   アマゾンのカスタマーレビューにも『お金の本なのに泣いてしまい
   そうになりました』とありますが、著者の魂がこめられたような
   心に響く本です。

   この著者のように、シビアに経営に取り組む人が増えると、日本の
   中小企業は生まれ変わることができると思います。

   ただ、会社の存続のために、経営者の「贅沢」を放棄することを
   迫られます。

   業績のいいときに「贅沢」を放棄できる社長は少ないのかもしれ
   ません。

《関連Webサイト》   第一生命